早稲田大学京都校友会2025年新春例会を開催!

 2025年2月8日(土)の12時~14時、この日は前日夜からの2年ぶりの大雪が京都を襲い、朝の積雪が7~8cmとなった烏丸仏光寺西入ルの京町家レストラン『ロビンソン烏丸』にて、早稲田大学京都校友会の2025年新春例会を開催し、足元の悪い中、42名の校友が参集しました。

 メインコンテンツは、日本銀行京都支店長の上原博人さん(平成6年・政経卒)による講演「日本銀行の役割とわが国の経済状況」。上原支店長は、

① 日銀の役割は、「人々が安心してお金を使う環境を整えること」であり、昨年10月に実施された紙幣の切り替えも偽造防止を目的として安心確保の一環として実施されているが、20年前と比較して切り替えのスピードがゆっくりになってきている

② 物価の安定も安心確保のための施策であるが、経済成長とのバランスを考えて、日銀はインフレターゲットを2%に置いている

③ 日銀は現在のわが国の経済状況について、「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復に向かっている」と評価している。「弱めの動き」とは、消費者に強い節約志向があること、米国や中国等の海外需要の鈍化を受けた建設機械等の輸出の鈍化を指す

④ 日銀は、2025年のわが国の経済成長を実質GDP上昇率で+1.1%、消費者物価指数上昇率で+2.4%と推計し、本年1月の金融政策決定会合において、「2%の『物価安定の目標』の持続的・安定的な実現という観点から、短期金利の誘導目標を「0.25%程度」から「0.5%程度」に引き上げる」ことを決定したが、これは17年ぶりの水準である

⑤ 今後も予断を許さず、先行きの経済、物価、金融の各情勢を注視していく必要があるが、経済成長の足かせとなっている人手不足感の広がりを賃上げ等でどのように克服していくかが鍵となる
等のお話をされました。

 また、去る1月30日(木)に京都府文化賞・特別功労賞を受賞された五代・田畑喜八先輩(昭和34年・一文美術卒)に乾杯のご発声をちょうだいしましたが、皆さんからの受賞を祝福する雰囲気の中で、京都校友会で2番目の長老の満89歳におなりになられながらも、「大雪の中でも、楽しみにしていた京都校友会に来ない手はない」と頼もしいお言葉。

 会の終盤では、事務局から直近の行事予定として、
・2月28日(金)に、大相撲安治川親方・安治川部屋女将杉野森絵莉さん(平成18年・法卒)激励会(お申込みは向山幹事長まで)
・3月1日(土)に、御車会例会「一保堂茶舗本店見学及び渡辺正一社長講演会」(ただし、定員到達済み)
・3月22日(土)同志社創立150周年記念講演会「同志社と早稲田をつなぐ人々とその精神」
・3月23日(日)に、早同定期野球戦復活第12戦(於:近江八幡市立運動公園野球場)及び「早同OB・校友交流会」(お申込みは奥田副支部長まで)
・4月13日(日)に、「故 脇顧問を偲ぶ会」(於:からすま京都ホテル)
・6月15日(日)に、「京都校友会  2025年度定時総会・懇親会」(於:からすま京都ホテル)
の各行事を紹介。

 最後は、小林慎吾副会長のセンター指揮による恒例の「早稲田大学校歌」の大合唱で会の中締めとさせていただきました。

 今後も、会員相互の親睦、母校の支援、地域社会への貢献につながる行事を実施して参りますので、多くの校友のご参加をお待ちしております。